甲状腺の病気について。東京メディカルクリニック.東京 北区

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甲状腺の病気

甲状腺とは

甲状腺は首の前方、のどぼとけのすぐ下にあります。
大きさは縦が4㎝程で、重さが15ℊ前後です。
甲状腺には右葉と左葉があり、ちょうど蝶が羽を広げたような形で、すぐ後ろにある気管(空気の通り道)を抱き込むようについています。
正常の甲状腺は柔らかいので、外から手で触ってもわかりませんが、腫れてくると手で触ることができ、ある程度大きくなると首を見ただけでも腫れがわかるようになります。

甲状腺の機能

ホルモンを作る臓器を内分泌器官といい、甲状腺もその一つです。
食べ物に含まれるヨウ素を材料にして甲状腺ホルモンを合成する働きをしています。
甲状腺ホルモンには、体の発育を促進し、新陳代謝を盛んにする働きがあります。つまり、私たちが活動するために必要なエネルギーを作り、快適に生活するために必要なホルモンです。甲状腺ホルモンは全身のほとんどの組織に作用し、成長・発育に重要であるばかりでなく、エネルギー産生や様々な代謝、循環器の調節などもつかさどっています。
そのため、ホルモンの分泌が過剰になったり、低下することで身体にあらゆる症状をきたします。

甲状腺の働き

甲状腺ホルモンには、ヨウ素の元素を4つもっているサイロキシン(T4)と3つもっているトリヨードサイロニン(T3)の2種類があります。
甲状腺では主にT4を作っていて、このT4が肝臓などにいきT3になって、これがホルモンの働きを発揮します。

甲状腺ホルモンの調節

甲状腺ホルモンを調節するために脳から送られる伝令が甲状腺刺激ホルモン(TSH)です。甲状腺刺激ホルモンは血中の甲状腺ホルモンの変動をキャッチして、甲状腺ホルモンの量を一定に保つように指示しています。

甲状腺ホルモンの調節

甲状腺機能は、血液検査で甲状腺ホルモン(T4、T3)、甲状腺刺激ホルモン(TSH)の量を測ることで調べることができます。

甲状腺に異常があると

甲状腺の異常は、主に3つに分けることができます。

  • 甲状腺ホルモンが多い状態(バセドウ病など)
  • 甲状腺ホルモンが少ない状態(橋本病など)
  • 甲状腺に腫瘍ができた状態(良性・悪性)

甲状腺ホルモンが多くなったり、少なくなったりすると、全身に様々な辛い症状が現れ、原因不明の体調不良や疲れがたまった状態などが続きます。

甲状腺機能亢進症

甲状腺ホルモンが過剰に分泌され、全身の代謝が亢進している状態の総称です。最も頻度が高い疾患はバセドウ病です。

バセドウ病

バセドウ病は、甲状腺ホルモンが過剰に作られる病気、すなわち甲状腺機能亢進症の代表的な病気です。
他の甲状腺の病気と同じように女性に多く、一般的な甲状腺患者数の男女比が1:9なのに対し、バセドウ病は1:4と比較的男性でも発症しやすい病気と言えます。
発症年齢は、20~30歳代が過半数を占め、次いで40歳代、50歳代となっています。

原因

本来、自分の体を守る役割がある免疫機能が、何らかの問題で自分自身の細胞や生体組織を攻撃してしまう自己免疫疾患の一つになります。
バセドウ病では、甲状腺刺激ホルモンの受容体が敵だとみなされ、攻撃を受けることで甲状腺ホルモンを過剰に分泌します。

バセドウ病の発症原因は、未だにはっきりとは解明されていません。
バセドウ病を発症しやすい体質の人や遺伝的な要素をもっている人などが、過労やストレスなどを長期に受け続けることが引き金となり発症すると考えられています。
他にも喫煙やアルコールの過剰摂取などが引き金になると考えられています。

症状

甲状腺ホルモンが必要量より大量に分泌され、血中に多く流れ全身の新陳代謝を活発にさせるために、以下のような症状が現れます。

全身症状 暑がり、疲れやすい、だるい、体重減少または体重増加(エネルギーを補おうとしての過剰摂取)
体温 微熱
顔つき・首 眼球突出、眼瞼腫脹(上瞼が腫れる)、眼瞼後退(瞼が上に引っ張られ目が大きくなったように見える)、複視、甲状腺腫大
神経・精神症状 落着きがない、集中力の低下、イライラ感、不眠
循環器症状
呼吸器症状
動悸、頻脈、心房細動、心不全、むくみ
息切れ(健康な人より酸素が多く必要
消化器症状 食欲亢進(消費エネルギーが多いため)口渇、下痢をしがちになる、排便回数の増加
皮膚 汗をたくさんかく、皮膚のかゆみ、脱毛
筋肉・骨 筋力の低下、手足・体のふるえ、骨粗鬆症
甲状腺中毒性周期性四肢麻痺(男性のみ)
月経 月経不順、無月経、不妊
血液・血圧 コレステロール低下、血糖上昇、肝障害、血圧上昇

バセドウ病は多彩な症状を伴いますが、その現れ方は個人差があり、あまり自覚症状もなく健康な人と同じように過ごしている人もいれば、衰弱して寝込むほど症状が激しい人もいます。年齢でみると、一般に若い人は甲状腺の腫れが目立ちますが、60歳以上になると甲状腺が腫れにくいため、どちらかというと高齢者のほうが、診断が遅れる傾向にあります。

検査

まずは、血液検査・超音波検査を行っていくのが一般的です。

治療

内服治療が第一選択です。
内服治療で改善しない場合は手術をすることもあります。
その場合は、手術・治療を行える医療機関をご紹介します。

甲状腺機能低下症

甲状腺ホルモンの分泌が減少し、全身の代謝が低下している状態の総称です。よく知られている疾患に橋本病があげられます。

橋本病

“慢性甲状腺炎”とも呼ばれ、甲状腺に炎症が起きている病気で、甲状腺機能低下症の代表的な病気です。
甲状腺機能低下症はバセドウ病と正反対で、甲状腺ホルモンの量が不足して新陳代謝が低下し全てが老けていくような症状がみられます。
橋本病は甲状腺の病気の中でも特に女性に多く、男女比は約1:20~30近くにもなります。また、20歳代後半以降、特に30、40歳代が多く、幼児や学童には稀です。

明らかな甲状腺機能低下症がある人は橋本病の約10%で、さらに20%程の患者様では、血液検査をして初めて甲状腺ホルモンの不足があることがわかります。つまり、橋本病の約30%には機能低下がみられ、あとの70%は甲状腺機能が正常です。
甲状腺に腫れがあるだけで他に全く異常がない場合には、橋本病であることに全く気付かずに生活していることが少なくありません。また、甲状腺の腫れが大きいからといって機能低下が著しいとは限りませんし、甲状腺は目立たないのに甲状腺機能低下が著しい場合もあります。

原因

甲状腺臓器特異性自己免疫疾患の1つで、自己免疫の異常が原因で甲状腺に炎症が起こってしまう病気です。
原因は不明で、ある種のリンパ球が甲状腺組織を攻撃して起こるらしいといわれています。

症状

必要量の甲状腺ホルモンが作りきれないために、全身の新陳代謝が悪くなり、以下のような症状が現れます。

全身症状 寒がり、疲れやすい、動作が鈍い、体重増加、声枯れ・低音
体温 低体温
顔つき・首 むくみ、甲状腺腫大、のどの違和感、ボーっとしたような顔
神経・精神症状 物忘れ、無気力、居眠り、行動的でなくなる、ゆっくりとした喋りかたになる
循環器症状 徐脈、息切れ、むくみ、心肥大
消化器症状 食欲低下、舌が肥大、便秘
皮膚 汗をかかない、乾燥、脱毛、皮膚の蒼白(貧血によってなる)
筋肉・骨 筋力低下、肩こり、筋肉の疲れ
月経 月経不順、月経過多(量が多くなったり、期間が長く続く)
血液・血圧 コレステロール上昇、肝障害、貧血
橋本病の症状

検査

まずは、血液検査・超音波検査を行っていくのが一般的です。

治療

血液検査の結果と身体の状態に合わせて内服による甲状腺ホルモンの補充治療をします。

結節性甲状腺腫

甲状腺に腫瘍ができる病気です。良性と悪性があり、結節性甲状腺腫は以下のように分類されます。

  • 甲状腺良性結節(濾胞腺腫・腺腫様甲状腺腫・嚢胞)
  • 甲状腺悪性腫瘍(乳頭癌・濾胞癌・低分化癌・未分化癌・髄様癌、悪性リンパ腫)
  • 甲状腺機能結節(プランマー病)

結節性甲状腺腫は、甲状腺機能にほとんど異常がみられないため自覚症状がなく、腫瘍が大きくなり、喉の一部が腫れ甲状腺腫瘍に気づきます。

覚症状がないため放っておく患者さんもいますが、悪性腫瘍の可能性もあるので、腫れがある場合や健診などで疑われた場合には、きちんと専門の病院を受診し超音波検査やCT、MRI検査などで良悪性の鑑別をすることが大切です。

超音波検査
超音波検査
CT検査(造影)
CT検査(造影)
MRI検査
MRI検査
MRI検査
MRI検査

上記のような症状が出たらかかりつけの先生にご相談下さい。
当院では、内科にご相談下さい。

お問い合わせ

TEL:03-3910-3438

健診会 東京メディカルクリニック
〒114-0023 東京都北区滝野川6-14-9東京先端医療モールビル内

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