痛風・手と足,症状・原因・治療・予防、前兆症状について。高尿酸血症とは.

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高尿酸血症・痛風の症状・原因・治療・予防について

痛風

痛風とは、どのような症状があり何が原因で発症するのか。何となくおいしい食事や飲酒が 好きな人や、中高年の男性に多いというイメージもあるが、原因がわからない方も多いのではないでしょうか。
「風が吹いただけでも痛い」と例えられるように、痛風発作は激痛を伴い、発作が治まった後も長期にわたって治療に取り組むことが重要となります。
医療の進歩により、薬も開発されており、正しい治療を行えば、これまで通りの健康な生活 を送ることができます。しかしながら、放置してしまうと、関節の激痛を繰り返し引き起こしたり、体の至る所に結 節ができたり、腎臓に影響を及ぼしたりしてしまう病気ですので、痛風の症状、原因、治療 法を知って、早期に治療をすることや今から始められる予防を心がけましょう。

高尿酸血症とは?

高尿酸血症とは、血液中の尿酸が多くなりすぎている状態です。
高尿酸血症は、尿酸値が高いだけで症状のない状態ですが、痛風の予備軍であると考えられています。

痛風とは?

尿酸は水分に溶けにくく、血液中では尿酸塩として存在しています。 痛風とは尿酸塩結晶による関節の炎症などを起こす疾患のことで、血清尿酸の値が 7mg/ dl を超えた状態が長く続くと、血液に溶けきらなかった尿酸が結晶化して関節に沈着します。
この沈着した尿酸塩結晶が、何かしらの原因で関節の中で剥がれ落ち、それを異物として認 識した白血球が排除しようとして炎症が起きます。名称からも推測が出来るように風にあたっても痛むというほどの激痛を引き起こします。炎症が起きると、急に足の親指のつけ根が赤く腫れて痛くなることがあります。通発作が起きる場所は足の親指のつけ根以外に、足関節、足の甲、アキレス腱のつけ根、膝関節、手関節にも激痛発作が起こることがあります。 痛風発作のきっかけとなる具体的な例として、ストレス、激しい運動、急激な尿酸値の変動です。痛風発作はある日突然起こり、腫れと激痛を伴うのが特徴です。
痛みははじめの 1~3 日間がもっともひどく、2週間以内にはおさまります。治療をせずに放置すると、痛風発作をくり返します。
痛風にかかるのは 20 歳以上の男性に多いとされています。現在、成人男性の 5 人に 1 人は 痛風予備軍といわれるほど増えていて、決して人ごとではありません。さらに、痛風を罹患している人は高脂血症、高血圧症などの他の生活習慣病や、脳梗塞・動 脈硬化などの合併症を発症するリスクが高まるともいわれています。痛風の方のうち、半数は高血圧または高脂血症を併発しています。 また糖尿病の場合は、予備軍段階(耐糖能障害)の人に、痛風を併発する人が多くみられます。

痛風の原因と前兆症状

痛風が起きる前に血液の尿酸値が高い状態が長く続きます。これを高尿酸血症と言います。初めて痛風発作が発症するまでに 5年以上、尿酸値が 7mg/dlを超える高尿酸血症の状態であるといわれています。
ご自身の尿酸値が適正範囲内にあるかを定期的な健康診断の結果で確認しましょう。尿酸値が 7mg/dlを超える数値が続いているようなら、症状のないうちに必ず受診しましょう。体の細胞は毎日の新陳代謝で新しく作りかえられています。その結果、細胞の核からプリン体という物質が生成されます。
このプリン体が尿酸のもとになります。痛風の原因はプリン体の過剰摂取、過剰生成や排泄不全。不要なプリン体は通常、分解されて尿酸となり、尿とともに排泄されるのですが、プリン体が過剰に作られたり尿酸が十分に 排泄できなかったりすると、体内の尿酸の量は増えていきます。
それが結晶化して関節にた まると痛風を引き起こすことになります。痛風発作の前兆の症状として、関節の違和感やムズムズ感があります。これを痛風発作の前 兆期と呼んでいますが、不思議と夜間に感じる人が多く発作の場所は足が多いですが、関節 のある場所であれば手首など、どこにでも発症する可能性があります。
プリン体は欧米的な食品に多く含まれており、肉類や酒類を好む人は、尿酸値が高くなりやすい傾向があります。

痛風(高尿酸血症)の検査方法

高尿酸血症は、高脂血症と合併していることが多く、早期発見、早期治療が必要です。
症状が出た方はまずは医療機関に受診し、血液検査を受けていただくことをお勧めします。
尿酸値のほかにLDL(悪玉コレステロール)、HDL(善玉コレステロール)、総コレステロール、中性脂肪を測定するのが一般的です。

痛風(高尿酸血症)の治療方法

痛風発作と呼ばれる急性関節炎は、炎症や痛みを抑えることを目的とした薬(非ステロイド 性消炎鎮痛薬)を服用し、通常 1~2週間程度で緩和につなげていきます。 痛風発作の原因となった尿酸塩の沈着を放置すれば繰り返し関節炎を発症することになりますので、尿酸値を下げる治療を開始していきます。(発作がない場合には、この治療からスタートする)
治療方法としては薬物療法と生活習慣の改善がメインとなります。 発作が治まった後も尿酸値を下げるための薬を服用しながら、痛風発作の元凶である関節 に沈着している尿酸塩結晶を少しずつ溶かすことを図り、高尿酸血症の改善をめざしていきます。
要する期間としては、血清尿酸値 6.0mg/dl 以下の状態で最低 5 年以上保つ必要があります。痛風の発作が起こらないからといって、薬を勝手にやめてはいけません。そのために再 発作を起こす方が非常に多い病気です。 原因となった生活習慣そのものを改善しながら、長期にわたる治療と付き合っていけるようご自身の努力がとても大切です。
生活習慣の改善は、プリン体を多く含む食品をひかえ、バランスのよい食事をとるように指導します。またアルコールは尿酸値を上げる作用があるため、禁酒、もしくは節酒を心がけるよう指導します。

食事療法

プリン体を多く含む食品例

レバー、エビ、あじの干物、子牛の肉、もつ類、ウナギ、カズノコ、ワカサギ、ニシン、カツオ、タラ、マグロ等

運動療法

肥満ぎみの人は、痛風発作を起こしやすい傾向があります。食事療法とあわせ、運動で肥満を解消することが大切です。ただし、激しい運動はからだの水分をうばい、痛風発作を誘発するおそれがあります。
痛みが治まるまでは急激な運動は控えましょう。

薬物療法

痛風発作で痛みがひどい場合は、痛み止めの薬(消炎鎮痛剤)を処方します。その後痛みが治まってきたら、尿酸が体内で生成されるのをおさえる薬、尿酸の排泄を促す薬など、医師が判断し処方します

痛風と間違えやすい病気

  • 関節リウマチ
  • 変形性関節症
  • 偽痛風(軟骨石灰化症)

このように似たような病気はほかにも数多くあるので自己判断をせずに医療機関を受診しましょう

プリン体の食事を控えると痛風にならないのか?

尿酸といえば、すぐに「プリン体」のことを連想する人も多いのではないでしょうか。プリ ン体は、食品に含まれる物質で、体内で尿酸に変わります。 「プリン体を多く含む食品をとると尿酸値が上がる」からと、プリン体が多い食品の代表と してビールが取り上げられ、それならばと、発泡酒や焼酎に代えた人も多いと思います。 しかし、プリン体については誤解が少なくありません。 プリン体は、細胞の核酸を構成する物質で、決して悪者ではなく、新しい細胞をつくるとき には欠かすことができません。そのためプリン体のほとんどは、食品からとるのではなく、 体内で合成されています。そして体内で代謝され、尿酸となります。 では、食べ物は関係ないのでしょうか。実際にプリン体を多く含む飲食物を毎日大量にとっ ていると、確実に尿酸値は上がります。例えばビールを毎日大量に飲み、レバー類ばかり食 べるようなケースです。 しかし、そんな食事を続ける人は、あまりいないでしょう。むしろ問題は、毎日の普通の食 事における食べすぎや飲みすぎなのです。

痛風になりやすいタイプ

  • 成人男性
  • 肥満気味
  • アルコールを毎日飲む
  • 水分摂取不足な人
  • ストレスが多い
  • 家族に痛風の人がいる

痛風は、男性100人に対して女性 1~2 人という割合で、圧倒的に男性に多い病気です。その理由は判明していませんが、女性ホルモンに尿酸を排泄する働きがあるためではないかと考えられています。そのため女性でも、更年期以降には注意が必要です。「肥満」については、高血圧などを併発しやすいほか、肥満の人には汗かきが多いこともリスクとなります。というのも尿酸は、汗からは排出されません。大汗をかいて尿の量が減ると、かえって尿酸の排出を妨げる結果になるからです。 スポーツの後は尿酸が増加します。こうした運動の場合は、こまめに水分を補給し、尿の排 出を促すようにしましょう(運動中に汗をかいても、尿酸は排出されません)。 「ストレス」については、実際にストレスを受けたり、疲れているときには、尿酸値が高く なります。血管を収縮させ、腎臓の働きを低下させるためと考えられています。 家族との関係では、痛風そのものは遺伝しません。しかし、最近の遺伝子研究から、痛風の発症にかかわる遺伝子が複数発見されていて、遺伝子による代謝異常がある人は、痛風や高 尿酸血症になりやすいこともわかってきています。遺伝子異常は自分ではわかりませんが、家族に痛風の人がいる場合には、体質や食生活が似ている可能性があるので、若いころから注意したほうがいいでしょう。

痛風の予防法(食生活)

痛風と高尿酸血症は、食生活と大きな関わりがあります。とくに次の点に注意しましょう。
●食べすぎ・飲みすぎに気を付ける 痛風はかつて「ぜいたく病」ともいわれたように、飽食の結果ともいえます。総カロリーの 制限が最も大切です。食事全体の量だけでなく、高カロリー・高脂肪食(肉類、レバー類、魚卵類など)をたくさ ん食べないことも大切です。アルコールも、栄養はあまりありませんが、カロリーはあるので、飲みすぎには十分な注意が必要です。
●プリン体の多い食品を続けてとらない プリン体を多く含む食品は、続けて食べないことが大切です。とくに酒の肴になる、白子、 アンコウの肝、干物類、レバーなどには注意し、野菜は尿をアルカリ性にし、尿酸を溶けや すくしますので、飲酒中でも野菜をたくさんとることを心がけましょう。
●料理法や食べ方にも気を付ける プリン体は水溶性で、煮たりゆでたりすると水に溶け出すので、摂取量を減らすことができ ます。同じ食品でも、こうした料理法を心がけましょう。 ただし、寒い時期に気を付けたいのは鍋物です。鍋物の煮汁には、いろいろな食品のプリン 体が溶け出しています。最後に雑炊やおじやにして食べると、大量のプリン体をとることに なります。尿酸値が高めの人は、とくに気を付けましょう。

上記のような症状が出たらかかりつけの先生にご相談下さい。
当院では、内科にご相談下さい。

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