高血圧について
高血圧は日本の成人に最も身近な病気であり、国民の3人に1人がかかっているともいわれています。また、初期にはあまり自覚症状がないことから、本人の判断で放置してしまうことが多くみられます。しかし、高血圧を放置すると、脳や心臓、腎臓や眼、全身の血管においてさまざまな障害が起こりやすくなります。特に、脳卒中や心筋梗塞など心血管疾患の発症率や、それに伴う死亡率が高いといわれており、放置してはいけない危険な病気です。
高血圧の原因は?
高血圧のタイプは、2種類。このうち、日本人の多くが「本態性高血圧」です。生まれつき高血圧になりやすい人が、肥満、アルコール、運動不足などの悪い生活習慣を続けることによって心臓や血管に負担をかけ、高血圧になってしまうタイプです。高血圧を防ぐには、まず、日頃の生活習慣の見直しが大切です。
- 本態性高血圧 高血圧になりやすい遺伝的な要因に、悪い生活習慣などの環境要因が加わって血圧が高くなる。
- 二次性高血圧 腎臓病や内分泌系の病気、薬剤などの影響で起こる高血圧。原因となっている病気が治れば、血圧も下がる。
高血圧の基準値
血圧の基準として広く採用されているのが、WHO(世界保健機関)/ISH(国際高血圧学会)、米国高血圧合同委員会による分類です。日本では、2009年1月に改訂された日本高血圧学会による「高血圧治療ガイドライン2009」が基準となっています。
血圧はいつ測る?
血圧は、常に一定ではありません。1日のなかでも時間帯によって様々に変化します。さらに運動やストレス、気温などによって、血圧は上がりやすくなります。高血圧の方は日常生活においても、血圧の変動に気を配りたいもの。特に起床前後は要注意。血圧が急上昇するため、脳卒中や心筋梗塞が発生しやすくなります。 その為、血圧は朝起きた時と、寝る前の1日2回測りましょう。
高血圧を放っておくと?
- 高血圧によって血管内壁が傷つけられて粥状(じゅくじょう)動脈硬化や細動脈硬化に
- 高血圧→動脈硬化→高血圧という悪循環が繰り返されながら悪化していく
- 脳出血や脳梗塞、心筋梗塞など重大な疾患にもつながりかねません
高血圧の治療
高血圧の治療は、「食事療法」や「運動療法」などを含めた「生活習慣の修正」と血圧を下げる「降圧薬」による治療です。治療計画は高血圧のレベルや、糖尿病・高脂血症などの心血管病に関する危険因子の有無によって決定されます。
血圧目標をもって、急激に血圧を下げるのではなく、目標となる血圧までゆっくり下げ、その状態を維持していくことが重要となります。
当院では、内科・循環器内科にご相談下さい。
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